2013年8月31日土曜日

底生生物バーのフライヤーができました!






何だかまた急に暑くなってきましたね。山田です。
今週末は分析に追われています。土日返上なのは残念ですが、7月の最初からずっと準備してきた試料を一気に測定しているので、何だか感慨深いです。あぁ、もう夏も終わるな…と。

さてさて、底生生物バーのフライヤーが完成しました!!

もうそろそろ秋が近づいてきていますが、夏の終わりに清家弘治さんと一緒に底生生物のことを考えてみませんか?申し込みはこちらから!



2013年8月25日日曜日

「底生生物バー」に参加する前に


さて、続けて失礼します。ユニアスの山田です!地球惑星科学バーでは、毎回「トリビア」と、考えていただきたい「問い」を出題しています。「問い」の方は申込時に回答していただくので、必ずご覧になるはずです。「トリビア」はツイッターで毎日1問ずつ出題しているので、そちらでご覧になった方もいらっしゃると思います。こちらでは、「トリビア」の問題文と答え、ならびに「問い」の文章を載せておきます。ぜひ、底生生物バーに参加する前に予習をし、いろいろと考えを巡らせておきましょう!ちょっと長いですが、楽しみながら答えてみてくださいね。 

【トリビアの問題】
Q1. ベントスとはヒトデ,ウニ,サンゴ,海藻などのような,海底に生きる生物の総称である。
Q2. ヒラメは海底面に生息しているため、ベントスである。
Q3. ベントスの巣穴や這い跡が海底面に残されていることがある。
Q4. 海底生態系を調査することで、海の環境を知ることができる。
Q5. ベントスはいわゆる食物連鎖とは無関係な世界に住んでいる。
Q6. ベントスそのものの化石だけでなく、ベントスの巣穴や這い跡も化石になることがある。
Q7. ベントスは深海底にはいない。
Q8. 巣穴を調べることで巣穴を作った動物の生態を調べることができる。
Q9. 深海で巣穴を調べるときは、人間が潜って巣穴の形取りも行う。
Q10. 津波のような大災害でも、ベントスにはほとんど影響がない。

【トリビアの答え】
A1. ◯:海底面で暮らす生物(動植物)をベントスとよびます。海底面を歩いたり、海底面の下に潜ったり、海底面に固着してほとんど動かなかったり、その生態は様々です。
A2. ×: ヒラメは海底面でジッとしていますが、水の流れに逆らって泳げるのでベントスではありません。
A3. ◯: ベントスの作る巣穴や這い跡などの痕跡は、ベントスが他の場所へ移動した後も残されることがあるため、ベントスの生態を調べる上で重要です。
Q4. ○: ベントスは有機物を分解するものや水質を浄化するものもあり、海洋の環境を支える生物群の1つと考えられています。
A5. ×:ベントスは海底面付近で一次生産を担うものもあれば,海洋生物を捕食したり逆により大型の動物に食べられるものもあり、食物連鎖の中で重要な役割を担っています。
A6. ◯:地層中に巣穴や這い跡の化石が残されていることがあります。そのような化石は生痕化石と呼ばれています。ベントスには化石になりにくい動物がいますが、それらの生態も、生痕化石から明らかになることがあります。
A7. ×: ベントスは浅い海の底だけでなく、深海底にもその生態系が広がっています。
A8. ◯:巣穴の入り口が小さな穴でも、その下には複雑な形が作られていることがあります。どの生物がどのような巣穴を作るのかを調べることは、ベントスを研究するために重要です。
A9. ×:深海で巣穴の型を取る時は、潜行ロボットで作業します。昨年、アナガッチンガーと呼ばれる装置で、深海底で初めて巣穴の型を取ることに成功しました。
A10. ×: 津波が来た後には、大型のベントスが海底に見られなくなります。これは東北大震災の津波に関する調査で分かりました。 

【問いの文章】
Q1. ベントスの中には、例えば船によって偶然運ばれて他の海域で繁栄するなど、人間活動の影響によって生息域を広げる種がいます。しかし、このような外来種は新たな食材になるものあります。外来種が繁殖することについて、あなたはどのように考えますか?
Q2. ベントスは、沿岸域の食物連鎖や、沿岸域の景観、沿岸域の漁業においてとても重要な役割を担っています。しかし沖縄や有明海のように、沿岸域は人類活動の場と重なることが多く、開発が優先されることが多い場所でもあります。あなたは、ベントスの保護と開発のどちらを優先させるべきだと思いますか? 

みなさんは、どのように考えますか?そして、考えた意見を、ぜひ研究者にぶつけてみましょう!
申し込みはこちらから。



「底生生物バー」を開催します!


こんにちは、ユニアスの山田です!
まだまだ暑い日が続いておりますが、たまに秋を感じる夜風が吹いていますね。

さて今回は、海底に棲む生物である「底生生物」をテーマに地球惑星科学バーを開催します!
貝やサンゴ、エビやカニも底生生物です。海底に棲む生物は、実は地球環境にとても大きな影響を与えています。また、逆に環境の変化に反応して底生生物の生態系も変化します。もちろん、人間による開発の影響も…。これまでの地球惑星科学バーとはちょっと変わって、生物と地球環境の関わり合いについて、語り合いましょう!
また、このイベントは東京国際科学フェスティバルのイベントとして開催されます。

東京国際科学フェスティバルのサイト(http://tokyo.sci-fest.net/2013/ja/index.php)も合わせてご覧ください。

--------------------------------------------------------------------
【日時】2013年9月8日 (日) 12:00 – 14:00
【会場】アイリッシュパブ・クラン (東急東横線自由が丘駅南口から徒歩30秒)
TEL: 03-3725-9116 住所: 東京都目黒区自由が丘1-8-18自由が丘ノーブルビル3F
【ゲスト】清家弘治さん (東京大学・助教)
【ファシリテーター】山田健太郎 (国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ)
【対象】大学生・専門学校生以上 
※参加はどなたでも可能ですが、内容は上記の参加者向けとなります
【料金】500円 (※ドリンクは別料金です)
【募集締め切り】9月7日 (土)
【主催】Universal Earth
【申し込み方法】こちらからお申し込みください
--------------------------------------------------------------------


ふるってご参加下さい!